【語根】cap : 頭、長

cap 頭、長

解説

capital [ kǽpətəl ] ラテン語 capit- , caput(頭・長) + al(「~の性質の」等のニュアンスを作る形容語尾)= 主要性、筆頭。[名] 首都、首府、州都、(経済の)資本、(金融の)資本、元手 [形] 主要な、致命的な、重大な

語根変化形… cap, capit
語源…ラテン語 capit, caput(頭、長)

cap という語根には頭・長という意味以外にも、別の語源 capere より取る・捕らえる・掴むという意味も持っていますが、このページでは頭・長の意味としてのcapを紹介します。

capere 取る・捕らえる・掴む としての cap は以下の記事を参照ください。

cap 取る、捕らえる、掴む

【語根】cap : 取る、捕らえる、掴む

capが持つ「頭・長」の意味

  • 人間の「頭」や、「頭」から連想される「帽子」
  • 組織の頭・長(頭領・若頭・村長・市長・料理長・首都)

caput は元々「HEAD」の意味ですが、上記のように HEAD から連想される様々な意味の語源となっています。

cap を使った英単語

cap [ kǽp ] [名] 縁なし帽子、野球帽、頭巾、帽子状の覆い、頂上、最高

ラテン語 caput(頭・長) ⇒ 後期ラテン語 cappa ⇒ 古英語 cæppe

 

captain [ kǽptin ] [名] 船長、艦長、首領、海軍大佐、陸軍大尉、(あだ名的な意味での)大将

ラテン語 capit, caput(頭、長) ⇒ ラテン語後期 capitan(e)us(指揮官、長官) ⇒
古仏語 capitain(e) ⇒ 中世英語 capitain ⇒ captain

 

chief [ tʃíːf ] [名] (組織の)長、局長、長官、所長、指導者、(階級・権限・重要度において)最高の、主要な

ラテン語 caput(頭・長) ⇒ ラテン俗語 capu(m) ⇒ 古仏語 chief , (仏語&古仏語)chef ⇒ 中世英語 chef

 

クイズ

recapitulate [ riːkəpítʃəlèit ]

re (再び) + chapter (章)

chapter の語源はラテン語 caput
chapter ⇒ ラテン語 caput(頭・長)⇒ ラテン語 capitulum ⇒ 古仏語 chapitle ⇒ 古仏語&仏語&中世英語 chapter , chapitre

re (再び) + chapter (章) = 章を読み返す

[他動] ~を要約する、~の要点を繰り返して述べる

 

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